病気・症例報告

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2018.02.06更新

猫の視覚喪失は突然起きることがあります。

その原因の1つとして挙げられるのが網膜剥離です。

網膜剥離を起こすきっかけとして高血圧の状態になっている猫が多いです。

猫は慢性腎臓病や甲状腺機能亢進症から血圧が上昇することがよくあります。

今回、高血圧から網膜剥離を起こし視覚が低下したが、治療により視覚が回復してきた症例をご報告します。

 

症例)15歳・スコティッシュホールド・メス

治療前⇒収縮期血圧220前後・平均血圧180前後

治療後⇒収縮期血圧175前後・平均血圧156前後

 

治療前眼科写真

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治療後

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網膜剥離の原因には命に関わってくる場合もありますので、おかしいなと思われましたら早めに診察することをおすすめします!

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藤沢市の辻堂にあるりほの動物病院
犬・猫の予防からトリミング、や眼科診療を得意としております。
また、避妊や去勢手術などもしております。

動物のことなら藤沢市のりほの動物病院にお任せ下さい。

りほの動物病院
〒251-0056
神奈川県藤沢市羽鳥3-20-7 NSビル1階
TEL0466-36-1277
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投稿者: りほの動物病院

2016.12.16更新

こんにちはnico

最近は朝が寒すぎて起きるのが遅くなり、娘の保育園へ行くための支度と送迎をバタバタとせわしなくしている毎日ですヽ(´Д`;≡;´Д`)丿

あの暖かい布団の中から出るには、相当な気合が必要ですun

 

前回お手入れの爪切り編を書きましたので、今回は肛門のう絞り編にいきたいと思います!!

まず肛門のうとは?

多くの肉食動物に存在する臭袋で、袋内に貯留している分泌物は液体から泥状と様々であり、独特な強い臭いがし身の保全テリトリーマーカーとしての役割を果たしていると考えられております。

ではどこにあるのかというと...

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肛門のう内の液体を自ら排出するときは...

①排便時

②恐怖や興奮で吠えたとき

③地面にお尻を擦りつけたとき

          などなど。

 

肛門のう内の分泌物を自分で排出することが出来ていれば問題とならないのですが、なかなか自ら出すことが出来ない子も多く、貯まりすぎると肛門をすごく舐めたり床でこすったり、最悪の場合は袋が破裂してしまうこともあります。そのため貯まってくると気になってしまう子は定期的にヒトの手で絞ってあげる必要があります。

では絞り方をご説明します。

①まず尾をしっかりと持ち上げます。ちゃんと持ち上げることがうまく絞るためのコツです!!

②貯まっていれば触ると少し皮膚の膨らみを感じます。

③膨らみを感じる部分をつまみ上げることで大概は排出できます。

 ※分泌物が泥状だったりすると排出しづらいことも例外としてあります。

1回、2回試してできなかったからといってあきらめず、家でシャンプーする時などに根気強く試して練習してみてください。

koumonn2

 

【肛門のうに関係するトラブル紹介】

肛門のう炎

koumonnnou1kooumonnnou2

肛門のう自壊

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肛門のうのトラブルは日常のケアで未然に防ぐことができますので、飼い主様は動物達からのサインに気づかれましたら当院までご相談下さい!!

 

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投稿者: りほの動物病院

2016.11.26更新

近年は犬や猫は室内飼育が当たり前となっていて、一緒に暮らしていくためにはお手入れがかかせません汗

自宅では中々やらせてくれないケースも多く、そのため病院やトリミングサロンへ行く必要が出てきてしまいますehe

若齢期から根気強く慣らしていき、日常のお手入れは飼い主様にやって頂くことでより動物たちと良好な信頼関係を築くことができると思いますni

そこで今回は初歩的な日常のお手入れについてご紹介させて頂きます!!

 

お手入れの目的と重要性

 1.抜け毛や汚れを落とし清潔を保つ

 2.皮膚の血行や新陳代謝を高める

 3.動物の体に触ることで普段との違いを確認し、病気の早期発見に繋がる

 4.スキンシップを図ることができ、良好な関係を築く手段となる

 

お手入れを行う際の心構え☆

 1.慣らすこと

 2.無理はさせない

 3.手短に・・・10分間を目安に!!

 

①それではまず爪切りからご説明していきます。

  爪切りにはギロチン型とはさみ型があり、当院ではギロチン型を好んで使用しております。

  また爪を深く切りすぎて出血することはよくありますので、止血剤(クイックストップ)もご用意しておくと良いです。

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 切り方

 普通の爪の場合

 ①良い切り方  

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②切りすぎの場合

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黒爪の切り方

 黒い爪の切り方のこつは、爪の断面を常に確認しつつ、最初は白く最終的に半透明のロウソク様になってきます。その段階まで到達すると、神経・血管がすぐそこまできていることの指標となります。それ以上切っていくと痛みを伴いますので、動物は鳴いたり怒ったり、色々な反応を示しますので。ご注意下さい。

①                                                    ②

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③                   ④

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1~4の順番で短くなっております。

④までの間に、動物によっては嫌がり出す可能性があります。

 

全ての日常ケアに言えることですが、小さい時からよほど慣らしてしつけている犬以外は多くがじっとしていませんので無理はしないことと、家族の方に押さえてもらって行う方がやりやすく、安全に行えるかと思います。あとは飼い主様の慣れが重要ですので、根気強くやっていきましょう!!

 

爪が異常に伸びた状態で放置してしまうと、歩行障害や爪折れから出血・痛みが出ることもあります。

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投稿者: りほの動物病院

2016.08.15更新

白内障とは、水晶体が混濁し透明性が失われることです。

視覚障害が高度になれば手術により混濁を除去することで視覚を回復させることができます。

 

解剖

 

kaibou

 

原因

 様々な特殊な原因によって起こります。

 ①年齢:先天性、若齢性、老齢性

 ②遺伝性(疑い)

 ③全身疾患:糖尿病(猫ではほとんど起こらない)、低カルシウム血症など

 ④薬物および毒物:進行性網膜萎縮や網膜変性の関連、様々な薬剤

 ⑤炎症

 

白内障のステージ分類

  ①初発白内障⇒②未熟白内障⇒③成熟白内障⇒④過熟白内障

 

初発白内障(飼い主さんが気づくことがほとんどないレベル)

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 未熟白内障(混濁の程度には幅があり、下記の写真よりも混濁が進行しているケースもあり)

haku2

成熟白内障(視覚はなくなり、合併症が発生しやすい時期)

haku8

 過熟白内障(下記の写真はかなり進行した状態で、水晶体核が沈下し、タペタム反射も確認できる)

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※過熟の写真のみ動物種が猫。

 

治療方法

  白内障で視覚を失った目を回復させるためには、手術による混濁の除去が唯一の方法になります。

  白内障用の点眼液なども様々ありますが、効果が証明されておりません。

 

 進行した白内障を治療しなかった場合 ⇒視覚は回復せず、白内障による合併症のリスクが上昇します。

 白内障からの合併症 ⇒ぶどう膜炎、水晶体脱臼、網膜剥離、緑内障など。

             痛みを伴うことが多いです。

 手術を行わなかった場合 ⇒上記の合併症を起こさないように、また起こしてもコントロールできるように点眼治療を継続的に行うことをおすすめします。

 

 手術を行うことで、視覚の回復をもたらし、上記の合併症の発症リスクを有意に減少させます。

 しかし手術を行ったあとに、手術による合併症を起こすことがあり、再び視覚を失ってしまうこともあります。

 そのため、手術の執刀医と飼い主様が十分に話し合い、理解した上で実施する手術だと考えております。

 

 当院では現在白内障の手術を行っておりませんが、眼の状態、その段階なのか、合併症は起こしているのかなど、検査・相談は随時行っておりますので、気になることがございましたらご来院して頂けると幸いです。

 

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投稿者: りほの動物病院

2016.05.04更新

水晶体脱臼・亜脱臼

 水晶体を支えているチン小帯という線維が完全離断または部分離断・欠損することで、水晶体が硝子体窩から偏位した状態を水晶体脱臼または亜脱臼と呼びます。
 
目の構造 

正常  

tin                

 

 

脱臼・亜脱臼

thinsui⇒水晶体

              

                                           
 水晶体前方脱臼・・・水晶体が前房内に大きく偏位したもの

 水晶体後方脱臼・・・水晶体が硝子体内に大きく偏位したもの

 水晶体亜脱臼 ・・・部分的にチン小帯が離断または変性し、偏位量が少ないもの


分類
☆原発性・・・3~6歳で見られることが多い
 ※テリア犬種、シャーペイで犬種素因あり
 ※テリア犬種は平均4.5歳、シャーペイは平均4.9歳であると報告あり。


☆遺伝性 

 ボーダーコリー       スコティッシュテリア
 ケアンテリア        ウエストハイランド・ホワイトテリア
 ジャックラッセルテリア    チベタンテリア
 レイクランドテリア      ワイアーヘアード・フォックステリア
 マンチェスターテリア
 ミニチュアブルテリア
 ノーフォークテリア

 

☆犬種素因(この病気にかかりやすい体質)あり

  オーストラリアン・コリー    ミニチュアシュナウザー
  バセットハウンド        ノルウェージャン・エルクハウンド
  ビーグル スパニエル種
  チワワ            ウェルシュコーギー・ペンブローグ
  ジャーマンシェパード      ウェルシュテリア
  グレイハウンド        トイプードル
  ミニチュアプードル         トイテリア

 


☆続発性・・・慢性期の緑内障や眼球拡大ぶどう膜炎などの影響で発生

 その他・・・他の眼疾患に伴わない(テリア犬種以外)
      発症メカニズムは不確定で、毛様小帯や前部硝子体、硝子体基部における加齢性変性
      によるといわれている。

水晶体脱臼による合併症
① 続発性緑内障
② 角膜浮腫
③ 続発性ぶどう膜炎

続発性緑内障の発症率は・・・・前方脱臼73%、後方脱臼38%、亜脱臼43%で発生するという報告アリ!

 

  上記のような合併症が起こることがありますので、飼い主様、または動物病院にて水晶体(亜)脱臼が確認された場合は、眼の状態により積極的に治療をおすすめする場合がございます。わんちゃんの眼で気になることがある飼い主様は、一度当院までご相談して頂ければと思います。


水晶体脱臼の治療
  基本的には水晶体摘出を行う
  ただし、水晶体を摘出することができる病院が限られていることや(当院では現時点で実施不可)、
  どこに水晶体が偏位しているかでも治療の選択が変わります。
  内科治療で対応することもあります。

 

症例報告

(症例1)ウェルシュコーギー・カーディガン
     右眼:水晶体前方脱臼、緑内障、視覚なし
     左眼:水晶体亜脱臼、視覚あり

右眼

da

高眼圧と水晶体が角膜後面に接しているため角膜は混濁し、角膜表面に血管新生あり。

虹彩は後房圧の上昇により、膨隆している。 

 

左眼(散瞳処置前)   

da2          

散瞳処置後

da23

  赤枠の中を見比べて下さい。散瞳処置後は水晶体と虹彩の間に隙間があります。水晶体が鼻側に偏位しています。

 

 (症例2)トイプードル

     両眼:水晶体完全脱臼、眼圧正常、視覚なし
右眼

toi1                 

この写真を撮影した時は、顔がやや下向きだったので、水晶体が前方に偏位しています。

顔の向きで水晶体も前後の移動をしています。
幸いなことに、この症例は両眼とも眼圧は正常です。

左眼

toi2

左眼の水晶体は後方腹側に偏位。

投稿者: りほの動物病院

2016.02.20更新

瞬膜腺突出(チェリーアイ)

 犬や猫には瞬膜というヒダが目頭に存在します。瞬膜は角膜の保護、内側に位置する瞬膜腺からの涙を分泌する働きがあります。涙の分泌量は全体の約30%を占めております。「チェリーアイ」と呼ばれる症状は、瞬膜腺が内側から外側へひっくり返っている状態のことです。

 

正常                     チェリーアイ                                        

cherry1         che

                                               cher  瞬膜腺

   saku               sak

  左眼がチェリーアイの症例                    左眼拡大
   

 (?_?) なぜこのままの状態ではいけないのか?

A.1つは瞬膜腺が外側に突出することで腺が炎症から腫れ、涙が増えたり、結膜炎が起こったり、局所の刺激から不快感があります。もう1つがとても重要で、チェリーアイを整復しないと症例の43%で乾性角結膜炎(ドライアイ)に発展してしまいます。外科的整復を行えば、ドライアイの発症率を14%まで下げることができます。

 

乾性角結膜炎(ドライアイ)の症例写          

           me

 

   乾性角結膜炎(ドライアイ)を発症してしまうと、目やにが増えてきたり、角膜(眼の表面)が黒くなってきたり、目に痛みが出てくることもあります。目やにに関しては、取ってもまたすぐに目やにが付着している、なんてことが多いです。自宅で目やにをキレイに取り除くだけでも、回数が増えるとかなり大変な作業ですので、なるべくそうならないように早めにチェリーアイの治療をしてあげることが重要です。

補足
 アメリカンコッカースパニエル、イングリッシュブルドック、ラサアプソでは乾性角結膜炎に発展する確率は、
  未整復  75%       →→→→   整復  17%  

                       まで低下させることができます。

 そのため、上記犬種では様子をみたりはせず早期に外科的整復をしましょう。

治療法
  外科的整復方法はいくつかありますので、詳しく知りたい方は当院までお問い合わせ下さい。

症例写真

術前

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 術後

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 この症例で行なった方法は、術後瞬膜腺の腫れが引いてくるまでしばらく充血もあり目立ちますが、2週間位でほぼ腫れや充血はなくなります。

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 現在、術後1年以上が経過していますが今のところ再発はしておりません。
 当院ではチェリーアイを整復した後も、定期的に涙の量を計測されることを推奨しております。
 整復後にドライアイを発症してしまった場合は、涙が少しでも多く分泌しているうちに治療を開始したいからです。

 現在、チェリーアイでお悩み中の飼い主様がいらっしゃいましたら、当院までご相談頂ければと思います。

 


                        

投稿者: りほの動物病院

2016.02.20更新

眼瞼腫瘍
 犬の眼瞼(まぶた)に発生する腫瘍の20~30%が組織学的に悪性と言われておりますが、大半(80~90%)のものが臨床的に良性です。
 性差はなく、どちらかというと上眼瞼に発生しやすいです。
 好発犬種としては、ビーグル・シベリアンハスキー・イングリッシュセッター、プードル・ラブラドールレトリバー・ゴールデンレトリバーが含まれております。

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      皮脂腺癌(マイボーム腺癌)                  メラノーマ

★眼瞼に発生する腫瘍分類と発生率
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 ※青色は良性   赤色は悪性

 眼瞼に発生する腫瘍で最も多いものは皮脂腺腫(マイボーム腺由来)です。
 眼瞼腫瘍が他の臓器に転移したという報告はありません。 

★治療
  外科切除、冷凍外科手術
  ※ 多くの獣医眼科医は外科切除を好み、再発率は外科切除で15%、冷凍外科手術で11%、再発するまでの期間は外科手術で28.3ヶ月、冷凍外科手術で7.4ヶ月であったという報告があります。

  ※ちなみに当院も外科切除を行います。なるべく早期に腫瘍が小さいうちに手術をした方が瞼に対して負担が少ないです。しかも腫瘍が大きくなり角膜に接触し始めると角膜表面に傷ができ、動物に苦痛を与えることになります。

★症例:ラブラドールレトリバー、7歳、メス
     1、2ヶ月前から左眼の瞼に腫瘤ができ、増大傾向にあり外科切除希望で来院されました。
     腫瘤は瞼の内側(瞼結膜)に増大しており、明らかに角膜の接触がありました。
     幸い角膜の損傷はなかったので痛みを感じていることはありませんでした。

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 正面                   真上                   瞼を反転

 治療:外科切除

術直後                                     術後3日目

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 術後14日目                            抜糸後

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★症例:ミニチュアダックスフンド(ワイヤー)、16歳

主訴:結膜充血、粘性眼脂、眼瞼痙攣(しょぼつき)

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切除後                      抜糸後

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投稿者: りほの動物病院

2016.02.17更新

緑内障とは、眼圧(眼内液の圧力)上昇とそれによる視神経障害を特徴とする病気です。
※眼内液とは房水とも言われ、房水の役割は角膜・水晶体に栄養供給することと、眼内の圧力を維持することです。眼の正常な形を維持するために必要不可欠です。
※犬の正常眼圧は大体15~20mmHgの範囲内です。

 一度緑内障によって視神経が障害されて失明に至った眼では、視覚を回復することはできないため、緑内障の診察では早期発見・早期治療が必要不可欠です。


Q.どうして眼圧は上昇してしまうのでしょうか?

A. まず房水の産生・流れ・流出について理解しましょう。下記の図をご覧下さい。

 gla1

     房水はまず、①毛様体で産生され⇒②瞳孔を通り前眼房へ⇒③最後隅角へ流出します。

   緑内障の眼では、上記の房水流出経路に何らかの原因があり障害が出ております。 


A. 日本での好発犬種は?
Q.
  第1位 → 柴犬
  第2位 → シーズー
  第3位 → コッカースパニエル
  第4位 → チワワ
  第5位 → ビーグル


☆緑内障の分類
 ①原発性緑内障・・・他の眼疾患がなく眼圧上昇、多くの犬種で遺伝性であり両眼性です。
                ✿原発解放隅角緑内障
                ✿原発狭/閉塞隅角緑内障→犬で最も多く見られる型

 ②続発緑内障 ・・・先行・合併する眼疾患により、房水流出路が物理的に障害され眼圧上昇します。
                水晶体脱臼・膨張白内障・ブドウ膜炎、眼内腫瘍、網膜剥離などが原因として挙げられます。

 ③先天緑内障 ・・・房水流出路の著しい形成異常により、生後すぐに眼圧上昇します。

☆緑内障の症状


 gla9                    

 

                                            急性緑内障を発症した2眼

    gla7

                      ※上記写真の症例はどちらも眼圧60mmHg以上、視覚は眼圧を下げると回復

☆緑内障の診断を行うためには

① 検眼鏡検査
② 眼圧検査
③ 隅角検査
④ 超音波検査
→①②③が基本的な診断のための検査で、④眼内の構造物の測定(眼球のサイズなど)、観察を行う場合に実施します。
※当院では③の隅角検査が現時点で実施できません。今後導入予定です。

 

                     正常な眼圧の隅角

gla5

         急性緑内障を発症した隅角

gla8

  ※隅角は赤点線枠内の赤線です。正常眼圧に比べ緑内障眼の隅角はとても幅が狭くなっていることがわかります。


☆治療法
内科治療
① 房水産生抑制 ・・・点眼薬、内服薬
② 房水流出促進 ・・・点眼薬
③ 硝子体容積減少(短期的) ・・・点滴

外科治療
① 房水排出促進・・・前房シャント術
② 房水産生抑制・・・毛様体光凝固術、毛様体冷凍凝固術
③ 痛みからの解放・・・眼球摘出術、硝子体内ゲンタマイシン注入、強膜内義眼

外科治療は現在①の前房シャント術が推奨されます。前房シャント術は緑内障を発症した眼に対してできる限り早めのタイミングで行うことで、長期的に視覚を温存することが可能となります。長期的に点眼治療を行ってきた眼では手術適応とならないこともあります。

当院では現在③の痛みからの解放を行うための外科処置のみ対応可能です。 
③の処置は視覚が喪失していて、眼圧のコントロールができない症例で適応となります。


当院からのアドバイス

緑内障は初期の段階で飼い主様が発見することができれば、視覚を長期間保つことができる可能性が高い病気です。
しかし、中々症状がはっきりしていないと異常なことに気づきにくく、動物病院に受診した時には中期~後期に進行していることが多いです。
そのため、当院では年1回以上の眼の健康診断をおすすめ致します
好発犬種である柴犬・コッカースパニエル・シーズーなどは特に必要だと思います。
気になる症状がありましたら様子をみず、動物病院を受診して下さい。

投稿者: りほの動物病院

2016.02.12更新

よろしくお願い致します。

投稿者: りほの動物病院

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