病気・症例報告

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2018.02.21更新

結節性肉芽腫性上強膜炎は免疫のトラブルによって発症する眼科疾患の一つです。

最初は充血のみが確認され、時間が経つにつれて充血が盛り上がってきたり、角膜に肉の塊のような所見が現れます。

あまり気にして目を観察していないと気づいた時には肉芽が形成されている場合もあります。

腫瘍やその他の眼科疾患と鑑別をつけることが治療を決定する上で非常に重要です。

 

症例)Mix Breed、7歳、避妊メス

主訴)約2ヶ月前から左眼の充血が始まり、数日前から角膜が腫れてきたため来院。痛みはなし。

 

左眼

NGE1

NGE2

 

治療開始7日後

左眼

NGE3

NGE4

 

この症例は眼の所見と細胞診から結節性肉芽腫性上強膜炎と診断し、治療を開始しました。

7日目でだいぶ反応が出ておりますので、経過良好と判断します。

治療をやめられる子、継続しなければならない子がおりますので、今後慎重に判断していきます。

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藤沢市の辻堂にあるりほの動物病院
犬・猫の予防からトリミング、や眼科診療を得意としております。
また、避妊や去勢手術などもしております。

動物のことなら藤沢市のりほの動物病院にお任せ下さい。

りほの動物病院
〒251-0056
神奈川県藤沢市羽鳥3-20-7 NSビル1階
TEL0466-36-1277
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投稿者: りほの動物病院

2018.02.20更新

乾性角結膜炎(ドライアイ)とは涙の量が減ってしまうタイプと、涙が蒸発しやすい状態で眼の表面が乾いてしまうタイプの2種類があります。

両タイプが同時に起こっている犬もいます。

眼の表面、つまり角膜や結膜が乾いてしまうといろいろな障害が起こります。

角膜表面が傷つきやすくなったり、涙で角膜を清潔に保てなくなることから充血を起こしやすくなるなど。

ある程度軽症なうちに治療を開始すると非常に治療反応が良いことが多いのですが、途中で治療をやめてしまったり、適切な治療をされずに長期間経過が過ぎてしまうと何をしても全然良くならないこともあります。

飼い主さんがわかりやすい症状は目やにと充血だと思いますので、そういった症状が自然になくならない、病院で目薬を処方してもらってもなんだか反応がイマイチだなというときは、涙の量や、眼の状態を細かく確認してもらってみてください。

 

症例)M.シュナウザー、9歳

主訴)数ヶ月前から充血していて、目やにも増えている。

 

右眼

KCS1

KCS2

KCS3

左眼

KCS4

KCS5

KCS6

 

上記の症例は涙液量が減少していること、マイボーム腺の分泌が低下していること、濾胞性結膜炎が認められました。

涙液減少型と蒸発亢進型の混合タイプと考えられます。

まずは涙液量の改善を行い、マイボーム腺の分泌も少しずつ改善させていくことが当面の目標です。

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投稿者: りほの動物病院

2018.02.18更新

角膜とは眼球の最も外側を形成している透明な膜です。

角膜が何らかの原因により透明性が失われてしまうと、ものが見えづらくなってしまいます。

原因によっては痛みが出ることもあります。

いくつかある角膜の透明性が失われてしまうトラブルの中で、角膜変性について症例をご報告します。

 

症例)チワワ、発症時6歳

治療前・右眼

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左眼

kakumaku2

治療後(1年以上継続治療中)

右眼

kakumaku3

左眼

kakumaku4

 

上記の症例は飼い主様の熱心なケア・治療により非常に経過が良いです。

角膜変性の治療は原因により異なり、通常、根気強く長期間にわたって行う必要があります。

そうならないことが一番ですが、気づいた時には変化が出ていることがほとんどなので、病院に足を運ばれた際は、目も確認してもらって下さいね。

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投稿者: りほの動物病院

2018.02.12更新

犬や猫が目をしょぼしょぼしたり、目やに・涙が増えたりしている時は角膜という眼の表面に傷がついていることがあります。

たいていの場合は抗生物質や保湿系の点眼をすると1~2週間で治癒に向かっていきますが、1ヶ月点眼しても良くならないということで飼い主様からご相談を頂くことがしばしばあります。

そういったケースで犬に多いトラブルが再発性角膜びらんという少し変わった病気です。

どういう仕組みで難治性となっているのか、どんな治療をすべきなのかは割愛しますが、普通に点眼をするだけでは中々良くならないのは事実です。

 

症例)W・コーギー 11歳・メス

   左眼に傷がつき、ホームドクターで約1ヶ月、抗生物質やヒアルロン酸ナトリウムの点眼を使うが反応がないということで来院。

治療前

birann3

birann4

1回目処置後2週間

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2回目処置後2週間

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この症例は2回処置を行うことで治癒にいたりましたが、1回の処置で治る子、3回4回とやってもなかなか治らないケースもあります。

重要なことはこれが再発性角膜びらんであることに気づけるかどうかです。

似たような症状でお悩みの方がいましたら当院までご相談下さい。

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投稿者: りほの動物病院

2018.02.06更新

猫の視覚喪失は突然起きることがあります。

その原因の1つとして挙げられるのが網膜剥離です。

網膜剥離を起こすきっかけとして高血圧の状態になっている猫が多いです。

猫は慢性腎臓病や甲状腺機能亢進症から血圧が上昇することがよくあります。

今回、高血圧から網膜剥離を起こし視覚が低下したが、治療により視覚が回復してきた症例をご報告します。

 

症例)15歳・スコティッシュホールド・メス

治療前⇒収縮期血圧220前後・平均血圧180前後

治療後⇒収縮期血圧175前後・平均血圧156前後

 

治療前眼科写真

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治療後

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網膜剥離の原因には命に関わってくる場合もありますので、おかしいなと思われましたら早めに診察することをおすすめします!

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