スタッフブログ

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2013.11.30更新

症例:チワワ、12歳、未避妊メス

 

 


 トリミングでお預かり中に、お陰部から下り物が出ていることに当院のトリマーが気づき、レントゲン検査と超音波検査(エコー検査)を行わせて頂きました。

 レントゲン画像では膀胱の頭側に腫大した子宮を疑わせる所見があり、腹部超音波検査にて子宮内に液体が貯留している所見が確認できました。


レントゲン画像


りほの動物病院


超音波画像




 元気食欲があり、血液検査で白血球の上昇やその他に異常数値がなく、子宮内の液体のエコー濃度から子宮水腫と仮診断致しました。

 飼い主様とご相談し、今後、子宮蓄膿症へ発展してしまうと命に関わるため、避妊を提案し3日後に手術となりました。

 心雑音が出始めていたため、心臓への負荷を最小限にするよう細心の注意を払い行いました。

 術前・術後に大きな問題は起こらず、翌日退院し現在は術前と同じレベルまで回復しております。


 もなちゃん、初めての手術、よく頑張りました!!


 ★子宮蓄膿症は中高齢以降で発生しやすいため、避妊手術を行っていないワンちゃんと過ごされてい 

 る飼い主様は、


  ・何年かぶりに発情がきて、下り物が続いている

  ・飲水量が増えた

  ・食欲が減少している


 など、上記のような症状がありましたら病院での診察をおすすめ致します。

 早めの対応をして頂くことで、大切な家族を守りましょう。

 このブログをお読みになって思い当たることや、疑問がございましたら当院にごまでご連絡下さい。


 補足:猫ちゃんは交尾排卵動物なので、子宮蓄膿症になりにくいと言われております。

     また犬と異なり、猫は若齢での発症が多いことが特徴です。


りほの動物病院 院長 藤川雅也

投稿者: りほの動物病院

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