強い痛みや不快感があるケースが多い眼科疾患を専門的に診て、
正しい診断と適切な治療を行っています。
こんな症状に気付いたら
- 目が赤い
- 目をショボショボさせている
- 涙を出している
- 目ヤニがある
- 掻いたり、こすりつけたりしている
- 物にぶつかる
- 顔を触られるのをいやがる
眼に症状が現れる疾患について
「角膜潰瘍」「白内障」「緑内障」など、ワンちゃんやネコちゃんがかかりやすい眼の病気はさまざまです。その多くは命にかかわるものではありませんが、痛みや不快感が大きいことが多く、また眼が見えるかどうかは普段の生活に大きくかかわります。正しい診断と治療をすることで、痛みなどのつらさから早く解放してあげられるよう診療を行っています。
また、眼に症状が出ることが、全身症状のひとつである可能性もあります。たとえば、眼の症状をきっかけに腫瘍がみつかったり、異物の誤食により腸閉塞を起こしていたり、子宮のトラブルがみつかったりすることもあります。
専門的な眼の診療を行っています。
眼は臓器として唯一、身体の外にあるものです。そのため診察は少し特殊であり、正確な診断と治療には専用の機器やそれを使いこなすスキル、そして深い知識が必要です。そのため「1ヶ月以上同じ治療をしているが良くならない」というご相談のご連絡を受けることがしばしばあります。
長期的に動物が不快な症状を現しているのであれば、セカンドオピニオンとして一度当院をご受診して頂ければと思います。
眼科の専門的な診断と治療を提供している当院には、他院からのご紹介や、セカンドオピニオンでいらっしゃる飼い主さまが多く、市外からご来院される方もいます。そのため、特別に水曜日は眼科のみ診療のご予約(昼の休診時間)ができるようにしています。
眼科の検査
フルオレセイン染色試験
眼の表面に傷がないかを調べる検査です。傷ついてしまっている部位は緑色に変色します。
シルマー検査
眼を守る涙がしっかり出ているのか調べる検査です。
細隙灯顕微鏡検査(スリットランプ検査)
角膜の傷の深さや、前房内に炎症がないか、白内障の進行程度、硝子体に変化がないかなどを検査します。
眼圧検査
眼内液の圧力を調べます。
隅角検査
眼房水が排泄される隅角を特殊なレンズを使って観察します。
緑内障の診断に有用です。
眼底検査
眼底カメラを用いて、網膜、視神経などを観察します。高精度の検査を行える機器です。
超音波検査
角膜や前房、水晶体の変化によって眼内が確認できない場合、超音波装置を用いて眼内の構造を観察します。
※眼の表面などの手術に関しては当院でお受けできますが、眼球内や顕微鏡を使った手術に関しては、提携している大学病院や眼科専門病院と連携を取って、治療を進めていくことになります。手術するかどうかを含め、治療法にはいくつか選択肢がありますので、飼い主さまのお考えやそのコの性格や個性に合わせて最善な方法をお選びいただけます。
眼科検査の流れ
できれば年に1度か、2度の眼科検査を受けておくと安心です。
1飼い主さまからお話をうかがいます。
2身体検査(視診、触診、聴診)で、一般状態に問題がないか調べます。
目の症状によっては血液検査を行わせて頂くこともあります。
3眼の機能が正常に働いているか触診やハンドスリットランプを用いて検査を行います。
4眼底カメラまたはデジカメを用いて眼の状態を画像として記録していきます。
5追加で必要な検査があれば行います。(眼圧測定・超音波検査など)
6飼い主さまと一緒に画像を確認しながら状態を説明させて頂きます。