健やかに過ごすために
感染しやすい病気を防ぎます。
辻堂をはじめ、湘南は自然が多く残る場所。それだけにワンちゃんやネコちゃんの感染症予防に気を付ける必要があります。いつまでも健やかに過ごせるよう、感染しやすい病気をしっかり防ぎましょう。
ワンちゃんのワクチン
1.狂犬病ワクチン
国内での発生は1956年以来確認されていないとはいえ、渡航先で感染して帰国後に国内で発病して死亡に至った例が近年にもあり、まだまだ油断できない病気です。世界的に見ると、現在も狂犬病で多くの人間が死亡しています。
狂犬病はすべての哺乳類に感染します。そして、発症するとほぼ100%死に至る恐ろしいウイルス。そこで、犬だけでなく人間の健康も守るために、日本の法律では犬に対して年1回のワクチン接種が義務付けられています。
藤沢市在住の方は、当院で保健所代行手続きを承っています。保健所から届いたハガキを持って来院して下さい。なお、初めて狂犬病ワクチンを接種する場合には、当院の窓口で手続きができます。
2.伝染病予防ワクチン=混合ワクチン(6種・8種)
犬の間で流行しやすく、もし感染した場合には重症になる確率が高い病気の予防を行います。
いつも散歩に行くコースや、旅行に同行するなど、ワンちゃんのライフスタイルによって、かかりやすい病気は違います。そこで、どんな暮らしをしているのかうかがいながら必要性を見極めて、ワクチンの種類をおすすめしています。特に幼いワンちゃんの場合、こうした感染症にかかると重症になりやすいため、しっかり予防を行いましょう。
ネコちゃんのワクチン
1.混合ワクチン(3種・5種)
ネコちゃんには野良さんがいるので、その地域で爆発的に感染症が流行することがよくあります。完全室内飼いでも、ベランダや庭の土に残った感染猫の唾液、網戸越しの接触、飼い主さまが手や洋服などにつけてうっかり持ち帰ってしまったウイルスで発病するケースがあるため、注意が必要です。
特に必ず予防しておきたいのは、猫ウイルス性鼻気管炎、猫カリシウイルス感染症、猫汎白血球減少症。この3つを防ぐのが混合3種ワクチンです。生後2ヶ月で1回目のワクチン接種を行って、生後3ヶ月で2回目のワクチンを接種します。これはお母さんからもらった免疫が切れるタイミングが一定していないため、1回目の接種だけでは不安が残るためです。その後は、1年ごとに追加のワクチン接種をしていきます。
2.猫白血病ウイルス感染と猫免疫不全ウイルス感染症の予防接種
リスクのあるネコちゃんだけにおすすめしているワクチンです。同居猫がすでに感染しているなどがありましたら、ご相談ください。すでに感染している場合には接種しても意味がありません。そのため、接種前には必ずウイルス検査を行います。症状が重く、有効な治療法がまだない恐ろしい病気ですが、完全室内飼いで感染猫と接触しなければ心配することはありません。
ノミ・マダニ予防・駆除
ノミやマダニは痒みのひどさが目につきますが、アレルギーや感染症の原因にもなるやっかいなもの。特にマダニは人に感染するSFTSウイルスを持っており、重症熱性血小板減少症候群や日本紅斑熱、Q熱、ライム病といった病気を媒介することもあります。温暖化によりこれまでいなかったマダニが増えてきており、近年でも人への被害が増えています。ワンちゃんやネコちゃんに予防や駆除をすることで、飼い主さまとそのご家族の健康もサポートします。
ノミ・マダニは寒い季節でも寄生しますので、当院ではフィラリアの予防期間が終了したあとも通年で予防することをおすすめしております。
ワンちゃんとネコちゃんのフィラリア予防
検査と、チュアブルタイプ、滴下タイプの予防などを行っています。錠剤を希望される方は事前にご連絡下さい。用意できるものであれば準備しておきます。
フィラリアは蚊が媒介する感染症です。そのため、藤沢市で蚊の発生するシーズンを考えて、予防期間は5~12月が適当だと考えています。
フィラリア成虫は動物の血管の中に寄生します。そのため、成虫を駆除すると肺の動脈に詰まって動物の命にかかわることもあります。特に小型犬や猫では致命的になるケースが多いため、成虫になる前の幼虫の段階で予防薬を使った駆除が必要です。
また、以前は猫がフィラリア症になることはないと考えられていましたが、検査機器の精度が増した最近になって猫の突然死や喘息様の症状を起こすことがわかってきています。
現在当院で取り扱っている薬はノミやダニ、お腹の虫下しを同時に駆除・予防を行えるタイプになります。
マイクロチップ挿入
マイクロチップは、中に世界にひとつだけの識別番号が入った、直径2mm長さ12mmの個体標識機器です。リーダーで読み取ると、飼い主さまのお名前と連絡先、ワンちゃんやネコちゃんのお名前と生年月日といった登録情報がわかるようになっています。長期間体内にあっても悪影響を与えにくい物質で作られた安全性が高いものであり、注射の要領で皮下に挿入できます。
災害や脱走などによる迷子の時、飼い主さんのもとに戻ってくる確率が高くなりますし、海外に連れて行く際には多くの国でマイクロチップ挿入が必須です。予約により行っておりますので、ご希望の方はお問い合わせください。
デンタルケア
日々の歯みがきの指導や、歯石除去といったデンタルケアも行っています。
ワンちゃんやネコちゃんにとって、食事は日々の楽しみであり、健康を保つためにも重要なもの。それを支えるのは健康な口内です。
高齢になるとワンちゃんやネコちゃんにも歯石がたまって歯周病にかかります。歯肉に炎症が起こるため、食事がうまくできなかったり、噛むごとに痛みがあったりというトラブルが発生し、健康を損ねるケースは多いのです。人間において歯周病菌は口腔内だけでなく、心臓・循環器に悪影響を及ぼすことがわかっていますし、糖尿病などの生活習慣病と深く関わっていることが明らかになっております。ワンちゃんやネコちゃんであっても、日常的にケアを行い、歯石がたまったらそれを除去することが健康と長寿に大きく役立ちます。
口臭が気になる場合や、フードをたべにくそうにしていたら、ご相談ください。
なお、歯石取りは麻酔を用いて行いますので、術前の血液検査をはじめとする各種検査をうけていただき、健康状態に問題がない場合にのみ行えます。
①予約
完全予約制です。受付またはお電話にてご予約ください。
②お預かり
処置当日は、朝ごはんを抜いて9:30までにご来院してください。
③術前検査
身体検査、血液検査、レントゲン検査、必要に応じて超音波検査を行い、麻酔・処置に耐えられるかを調べます。
④麻酔・気管内挿管
全身麻酔にて行います。
⑤歯石除去(スケーリング)実施
超音波スケーラーにて歯垢・歯石を除去します。必要に応じて抜歯を行うこともあります。
⑥電話
わんちゃん・ねこちゃんが麻酔から覚め、状態が安定した時点でお電話させて頂きます。
その際に、お迎えの時間をお伝えします。
⑦お返し・支払い
大体18時前後のお迎えになります。
費用とは別に術後の薬代と、抜歯をした場合は抜糸代がかかります。
※抜歯をする場合は、事前に抜歯が必要となりうる歯をお伝えします。
クレジットカードの使用も可能です。