こんにちは。
今日は以前ブログで紹介させて頂きました「痒みのない脱毛」のブルちゃんの経過を報告させて頂きます。
脱毛範囲は変わりなく、依然として脱毛しておりますが、悪化している所件もありません。
外用剤による治療を約2週間行ってもらい、再度抜毛検査をさせて頂いたのですが、ニキビダニは検出されませんでした。掻爬した検体ではないので100%駆除出来てるとは思えませんが、今の状態であれば治療を変える必要はないと判断し、同治療を継続してもらいました。
毛根の所見として、
脱毛部、脱毛周囲の毛は全体的に休止期に入っているものばかりでした。
ここで毛周期について説明致します。
①正常時 ②脱毛時
毛周期はa,成長期 b,退行期 c.休止期 D早期成長期の順番でまわっています。
成長期は毛を産生し、退行期には毛の産生を中止し、休止期には毛が抜け落ちます。
正常時は成長期と休止期の毛包がランダムに存在し脱毛部位は生じませんが、脱毛時は休止期の毛包が成長期に戻らないため毛の産生が行われません。
ブルちゃんの場合も脱毛周囲、脱毛部の毛は休止期に入っているため発毛には時間がかかりそうです。
ニキビダニのコントロールができているため様子をみていくしかありません。
今後も定期的に診察させて頂き経過を追っていきたいと思います。
お楽しみに!
参考文献
J-VET増刊号、皮膚科特集「痒みと脱毛」
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院長 藤川雅也